この世で最も低俗な「結婚できない男は12歳までにつくられる!」書評 第2部
結婚できない男は12歳までにつくられる!“難婚”時代の男の子育児 (ワニブックスPLUS新書)
- 作者: 松永暢史
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: 新書
- クリック: 13回
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さて、今回も筋違い甚だしい書評をお送り致します。
前回は、この本の「はじめに」のところだけを取り上げており、実は本編にはまだ入っていませんでした。
まずここで、この本の章立てを紹介しようと思います。
はじめに
第1章 “難婚”時代の到来
第2章 愛しすぎる母親が「結婚できない男」をつくる
第3章 「女性に選ばれる男」はここが違う!
第4章 12歳までに育む「結婚力」
第5章 「結婚力」を育てる家族とは?
第6章 世代交代できる男が勝つ!
おわりに
こんな感じです。章のタイトルからも分かるように自己啓発本みたいな感じですが、ここで忘れてはならないのは、この本のターゲットがあくまで「子供の親」ということです。この本に書いてあることが実践されて、今の男の子みんなが結婚力のある男性になり、結婚率も上がってどんどん素晴らしい日本人になっていくといいですね。
まあ、そのときに私たち失敗例がどう生きていけばいいのかも、もし暇があったら教えて下さい。
ではいい加減本題に入ります。
第1章では、簡単に言うとデータを挙げて「今の日本の結婚事情はこんなにヤバいよ!」という内容です。
統計によると、40年前は男性の生涯未婚率(50歳までに1回も結婚したことが無い人の割合)が1.7%だったのに対し、現在では15.9%に達しており、将来は3人に1人が「生涯独身」ということになるそうです。ちなみに女性の生涯未婚率は約7.3%とのこと。本文には書かれていませんが、昔は女性の生涯未婚率のほうが高かったようです(それでも5%以下の時代)。
ただ、筆者は容赦ありません。彼の感覚では「男の2人に1人は結婚できなくなるぞ!」と思っているらしいです。その将来がいつという表現が無いので、まあ言ったもん勝ち的な気もするのですが、まあそのダメなほうの一人に自分が入っていく(50までに未婚ということはあと20年ちょっとでで達成するわけです)と思いますので、あんまりエラそうなことも言えません。
ただ、私が気になったのは、男の未婚率は急激に上がっているのに、女の未婚率はそれほど上がっていないということです。日本の現行制度では一夫一妻ですから、普通なら未婚率は男女が比例して上がっていってもおかしくないと思うのですが、実際はそうでもありません。これはたんに「男がだらしなくなっている」という話では片付きません。恐らく考えられるのは「モテる男に対して女という『富』が集中している」ということ。
具体的に言いますと、一人の男が未婚の女と結婚、その後離婚して次に結婚する女も未婚であるということ。もちろん逆もあると思いますが、比率的にこのケースが多くないと男女の未婚率の乖離は起こり得ないのではないかと思うのです(私、数学とか統計とかよく分からないので「バカじゃねーの、○○という原因が考えられるだろ!」という意見があったら教えて下さい。でも同世代の男女の人数ってそんなに差はないですよね?)
じゃあもし筆者の言うとおり、男の2人に1人が生涯結婚できなくなり、なおかつ女性の未婚率はそれほど上昇しないという現実が来たら・・・。もうこれはギャルゲーでいうところのハーレムモード(そんなモードがあるかどうかは不明)が現実で当たり前になるということでしょうか?それこそ毎日違う女と下校したりとか、彼女候補が12人同時にいますというのも夢じゃないと。そう考えるとギャルゲーマニアはそんな夢の世界を先取りしてるということになりますね!めざましテレビの早耳トレンドNo.1どころじゃない先取り*1です。まあ仮想現実の世界ですけど。
すいません、本題に戻ります。
ではなぜ筆者が男性の未婚率が上がってしまうのか?その理由として筆者は以下のような理由を挙げています。
・女性の社会進出によって、自立(=結婚しなくても生きていける)が可能になったこと
・男の中で、女にモテようとしない(≒草食系)ヤツらがおおくなったこと
・昔は(婚前の)セックスが難しかったため、男は必死になっていたが、今は婚前セックスは当たり前で有難みが無くなったこと
・セックス以外に性欲を処理する方法が多様化(AVとか)し、敢えて女と付き合おうとしなくなったこと
まあこのあたりは誰でも想像できることなんでしょうが、筆者はそんなダメな状況にならないために、
「もはや男は相当な魅力が無ければ結婚できなくなる!そのためには小さいころからの教育が必要なんだ!」
という、本書の趣旨に沿った発想に至ったみたいです。
この章の最後にありがたい言葉があります。
社会の変化をキャッチせず、「結婚できない男なんてよほど問題があるに違いない。うちの子に限って将来そんなおとこになるはずがない」なんてのんきに構えている場合ではありません。(中略)その認識と危機感を持って子供の結婚力を鍛える努力をしておかなければ、近い将来「この子は一生独身なのかしら・・・」と切ない悩みに苦しむことになるでしょう。
ハハハ、そ、そうですね・・・。ちょっとのんきに構えすぎました。本当にすいません。
次回からは少しペースアップします。
この世で最も低俗な「結婚できない男は12歳までにつくられる!」書評 第1部
まずは名著を宣伝。
結婚できない男は12歳までにつくられる!“難婚”時代の男の子育児 (ワニブックスPLUS新書)
- 作者: 松永暢史
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: 新書
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さて、明らかに切り口を間違えている書評がやって参りました。
まずは著者紹介から。
この人は慶応の哲学科卒で、なにやら「サイコロ学習法」とかを編み出しているらしいです。
多分、かの清水の次郎長が編み出したとされる丁半賭博の必勝法だと思います。
以上、著者紹介を終わります。ついでにいっておくと、この人は「男の子を育てるにはこうすればいい」みたいな本をよく書いている人らしいです。
で、本編に入ります。
まず、はじまって3ページ目に早くも名言が。
そもそも生身の女の子というそんざいに興味がないようなのです。
「わがままで面倒くさい女の子と付き合うくらいなら、グラビアアイドルを眺めて適当にマスターベーションするほうが気楽でいいや」
そんなことを平気で口にします。
うーん、私はこれと同じような言葉を普通のモテ男からも聞きましたけど。
「彼女のHすんの面倒くせぇよな、AV見てオナってるほうが全然いいわ」
まあここはオナニーがいかに素晴らしい技術であるという結論でいいでしょうか?
まあともかく、著者はこんな体たらくなダメ男どもが増える現状に危機感を抱いているらしく、今までなら誰も考えなかったであろう、モテることを子供のころから学ばせようとこの本を書いたらしいです。
これに対し、40〜50代くらいの世代の多くはこう思うでしょう。
「女の子にモテよう(とまでは書いてないけど)なんて覚えさせるより、勉強が先じゃないかしら?」
「女のケツを追い回しているような男はロクなやつにならん!」
えーと、筆者の前に私が反論します。
こういう人たちは、自分の子供がモテないのでは?という感覚がないんでしょうね。
まあ親である以上は通常誰かとセックスして子供を産んでいるわけですから、付き合った異性の多寡はあるにせよ「完全にモテない」(≒童貞)という存在は想定していないんだと思います。生まれてきた子供は何もしなくても自然に異性と付き合うようになり、頃合のいい年頃で結婚して、子供を生んで・・・というのが既定路線にあり、その上積みとして「いい大学に、いい企業に」という「夢」を持つのでしょう。
そういう意味では、今12歳くらいの子供を持つであろう30代くらいの親に警鐘を鳴らす筆者の行為は間違っていないと思います。
ちなみに筆者はこう反論しています。
子供のころから「結婚」を意識した教育なんて成績が下がるんじゃないかと心配ですか?
その心配は不要です。高い「結婚力」をもった男性は、アタマもよくなり、必要であれば、いい大学にもいけるだけの頭脳をもち、そしていい仕事にも恵まれ、充実した人生を送れます。
ハハ・・・もう嗤うしかないです。誰をって?そりゃ筆者ですよ。このブログの筆者をね!!
本の筆者さん、あなたの説はいかにも慶応卒の教育家が考えそうな理想論に近い論理ですが、
アタマも悪く、適当な大学にしかいけない頭脳しかもたず、そしていい仕事にも恵まれない、充実していない人生を実際に送っているヤツは、結婚力が低い
というあなたの論理の対偶*1は、この私が人生を以て正解と証明しているのですから、多分正しいんだと思います。
まあここまでが「はじめに」の概論?です。
次回はいよいよ本当に本編です。今ちょっと読んだら早くもヘコみまくりです。少なくとも今言えるのは、
「お父さん、お母さん、本当にすいません」
ってことです。
では次回のガイアの夜明けは・・・
「30年という長きにわたり操を守り続ける奇跡!恋愛資本主義に風穴を開ける風雲児に迫る!」
ご期待ください!*2
こんな家族が結婚できない男をつくる!
まあ私の世代であれば、普通自分を「夫」とみなして読むのが正しいのでしょうが、私の場合は、
「こんな家族だったから結婚できない男になってしまった!」
ということで、申し訳ないのですが自分の父親=夫、母親=妻と読み替えて答えます。
お父さん、お母さん、こんな息子ですいません。本当にすいません。
では、ハリキッテいってみましょう!
【設問】
- 夫は仕事で忙しい。
- 妻は片付けがヘタである。
- 夫は子供と上手に遊べない。
- 妻が無趣味である。
- 子供がテレビゲームに夢中である。
- 夫婦の会話が少ない。
- 子供も夫も家事をやらない。
- 家族の中で本の話題がでたことがない。
- 家族に女の子がいない。
- 家族でキャンプに出かけたことがない。
【回答】
- うーん、これはどうかなぁ。少なくとも自分が子供だったころ、確かに親は忙しかったのですが、自営業で家にいたので必ずしも趣旨とは一致しないかもしれません。⇒×
- う・・・う〜ん・・・。全くそのとおりです。無論私もそうです。⇒○
- これはそうでもなかったと思います。前述のとおり父親は自営業で家にいたので。⇒×
- 無趣味って何を定義に言うのか分かりませんが、旅行とかそういうのも含まれるなら×ですね⇒×
- 言うまでもありませんね。「子供が」のところを「大人になった今でも」にしても大正解です。ダメな大人ですいません。⇒○
- これはないですね⇒×
- これはそのとおりです。本当に全くしません。今でもそうなのですからどうしようもないです。⇒○
- 何だよ、この質問は!さては聖○新聞のCM・・・ゲフンゲフン、そんなことないですよね。私の場合は祖父が本好きだったので、話題にはけっこうのぼってました⇒×
- これってどうすればいいんだよ!まあ私は妹がいるので、⇒×
- これは全くもってそのとおり。1回もありません。まあ日産セレナのCMみたいな家庭だったらよかったんですかね。私自身は絶対いやですけど。⇒○
ということで結果発表!*1
○が4つ、×が6つと、意外にも○が少ない!やったぁ〜!!
いやいやそうじゃない!お前は「結婚できない男」っていう結果がもうすでに出てるだろ!!
まあ降水確率40%だって雨が降ることもありますからね。
結果を見る限り、私の場合は親の責任というよりも、中高生時代の生き方に誤りがあった気がします。
さてさて、次回からは「この世でもっとも低俗な『結婚できない男は12さいまでにつくられる』書評と題しまして、失敗例が本書をメッタ斬りにします!
はぁ〜、できるわけないか。まあ世間からメッタ斬りに遭ってきた私が、少しでも「結婚できない男」のリアル感を伝えられればいいと思います。
では次回も見てくださいねぇ〜!ンガフッフ。
*1:別に○がいくつだと結婚できない子供になるというテストじゃないんですけどね。
お気の毒ですが、もう手遅れです
いろいろとぐだぐだやってまいりました私の人生も、いよいよ30という大台にさしかかってまいりましたが、最近こんな本を見つけました。
結婚できない男は12歳までにつくられる!“難婚”時代の男の子育児 (ワニブックスPLUS新書)
- 作者: 松永暢史
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: 新書
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だそうですよ。私はどうしたらいいんでしょうか?
なんだか帯には「『結婚力』のある男こそが、真の勝ち組である。」とか書いてあります。
私は、「〜力」(コミュニケーション力とか、大人力とか)という言葉も、勝ち組という言葉も大嫌いですが、
「じゃあ失敗例がこの本を語ってみようじゃないか!」
という本当にどうしようもなく歪んだポジティブシンキングからつい買ってしまいました。
とは言ってもまだ読んでいない(つーか読むのが怖い)ので、とりあえず帯の後ろに書いてある質問事項に答えてみました。
「草食系男子」 VS おばちゃん
最近、自分の勤めている会社の休憩室でパートのおばちゃんたち(うちの会社で事務とかやる人は既婚女性が多い)達が言ってた話です。
「ねえ、あの主任、何かいつもはっきりしないのよね」
「そうそう、私たちに言われないと指示もしてこないし」
「この前も部長に怒られてたわよ。そんときも『はぁ』とか『えぇ』とかはっきりしないの。こっちがいらいらするわ」
まあ、世の中ダメな男に対する評価というのは本当に手厳しいもので、特におばちゃんの評価はことのほか辛辣なものです。
対象とされている主任というのは別の部署の人なのでよくは知りませんが、まあかわいそうだなぁと缶コーヒーをすすりながら聞いていました。そこに衝撃の一言。
「ほら、あの主任って・・・よく最近言われてる・・・『草食系男子』ってやつじゃない?」
「そうそう、そんな感じ!エネルギーがないわよね!」
思わずすすってたコーヒーを吹き出しそうになる私。というのもその数日前、私自身が、
「○○くんって、草食系男子って感じよね」
といわれていたからに他なりません。
そのときは、
「どうせおばちゃんのことだから、脂ぎっていなさそうな男のことを『草食系男子』とでも言ってるんだろうなぁ」
とタカをくくっていたのですが、とんでもない。彼女たちはすでに「草食系男子」の本質を突いていたのです。
結局、「草食系男子」という言葉の本質が、恋愛にオクテだとか、ガツガツしないとかそんなホンワカイメージな言葉なのではなく、恋愛に「臆病」で、精力的でない、いわゆるデキない男の揶揄であるということは私も最初から分かっていたのですが、多分おばちゃん達のなかでも最初からそういった受け止め方をしていたんじゃないかなぁと思うのです。
まあ考えれて見れば、いまのおばちゃん世代の若いころはバブル絶頂期です。デートといえば「高級車に乗ってドライブした後、海の見えるフランス料理でディナーして、高級ホテルに泊まる」みたいなことを本当に実践していた人もいる世代ですから、うだつの上がらない男が嫌いなのも頷ける話です。まあうだつの上がらない男がモテた時代なんてある訳ないんですけど。
で、結局「草食系男子」って誰得だったんですかね?
私が思う「草食系男子」で得をした人たちというのは以下のとおりです。
- 「こんなボクでも、個性を認めてくれる場があったんだ!」という、これまで肉食男全盛で見向きもされなかった「控えめな」男性・・・・本人じゃなくて、そういう幻想を抱いた男たちに対してとりあえず「草食系」って言葉を載せて彼らをその気にさせたマスコミ。
- とりあえず、さわやかっぽかったら「草食系」という触れ込みをつけてタレントを売り込んだ芸能事務所。
- 「私がこれまで男の人に縁がなかったけど、草食系男子くんが私に声をかける勇気がなかっただけなんだわ!」という女性・・・・ではなく、そういう女を無理にでもやる気にさせようとした女性誌と結婚相談所。
ちょっと前は、「草食系男子を攻略する」的なタイトルを打った結婚式場もありました。本当何を考えているのでしょうか?
まあ、ブームも落ち着いて残ったのは、おばちゃんに低評価な自分がいるということだけだったというお話でした。
おしまい。
僕にその手を汚せというのか?
すいません、性懲りもなく戻ってきてしまいました。こんな私をお許しください。
理由は、暇だからです。あとはちょっと仕事でショックなことがあったので、カオスゲージが下がってきたのもあります。
最近の(心の中の)口癖は「あぁ、またカオスゲージ下がった」「カオスルート決定だわ」。
まあ私の言うカオスルートっていうのは、別に、
「バルマムッサの住人を一人残らず殺すんだ。こうしなければウォルスタに明日はない!」
っていう問いに
「馬鹿なことはやめるんだ!」
って言って進むカオスルートじゃなくて、単純に人間的にダメなルートという意味です。
そんなこんなでよろしくお願いします。