ABC理論 シリーズ化第1回「ジャイアン理論」

本題の前に、ちょうど上記の全面戦争が起こっていた頃の事です。席替えって中学生位までは一大イベントでしたよね。やり方はクジ、アミダ、あるいは教師の独断(小学校はそうでした)などあると思いますが、このときは、例によって担任の指導力が低かった為、なんと一部のAクラスの人間たちにより席が決められてしまったのです。これは席順で自動的に班が決まり、この班で修学旅行を行動しなければならなかった為、生徒側が半ば強硬に推し進めたのです。
この時は見事でした。窓際がA、真中がB、廊下側がCと男女ともにきれいに分けられたのです。ちなみに私は真中の一番後ろでした。以前話した、BからCに降格した男子がいた為に、大宮アルディージャのごとく何とかBの列には入れたのです。この時ほどABCの階級を痛感した事はありません。

さて、本題です。今回は「ジャイアン理論〜なぜCは辛いのか」をお送りします。
C=いじめられっこという構図があることは否めません。ただ、いじめと言っても肉体面・直接的精神面でのいじめ(殴る蹴る、完全無視など)まで来るとABCなんてのんきな事はいってられません。ここではそこまで深刻ではない階級差についてのお話です。
さて、今回のお題「ジャイアン理論」とは何か?言うまでも無くドラえもん内でのび太はC、そしてジャイアンはAクラスです。(その他のキャラについては後日の説明に回します)そして、ジャイアンの口癖は何ですか?「のび太のくせに」。そう、これこそCクラスの立場を端的に表す言葉なのです。
ちょっと話は変わりますが、サルにもボスザルや階級差があるというのは有名です。しかし、これは毎回争う事で決まるのではありません。何かしらの理由で自ずと階級が決まってしまいます。
ABC理論も一緒です。例えば新しいクラスに生徒が集まった時、全員がケンカしてABCが決まるのではなく、自ずと決まると思います。そこでCクラスになった人に「〜のクセに」がつきまとうのです。
例えばCがちょっと色気づいたりしちゃったとしましょう。そうすると、いじめが起こるとまではいかないものの、何となく「何だよあいつ」みたいな空気が流れます。その理由が「〜のクセに」です。AやBの人がABC階級を意識していないという話は以前しましたが、例えば「あいつは運動音痴なくせに」「ブサイクなくせに」という理由ではなく(これらの要素がCクラスを確定させるのですが)、「○○(Cの名前)のクセに」と、全人格を否定されてしまうのです。
いじめられるよりはいいかもしれませんが、Cにとってはこの雰囲気が辛いのです。もちろん、女子からも同じような目で見られますし・・・。

さて、次回は「AとBは主従関係か〜スネ夫出来杉理論」をお送りします。