ついに「あのイベント」第3弾が開催大決定ですっ!


このブログはもともと「競馬」「ABC理論」そして「同窓会論」という3本柱*1で成り立っていたんです、多分。

そのなかで、「同窓会論」は、これまで2回にわたって行われた私の「同窓会」を虚実織り交ぜながら(ほとんど実だけど)お送りした作品です。

  • 第1回「恐怖の白袴編」

世は21世紀初頭。世間では「荒れる成人式」が話題になっていた。改造車で会場に乗り付けた彼らの衣装はなぜか「実録ヤクザシリーズ」的な作品で清水健太郎や白竜が身につけている白袴。警察と衝突してみたり、橋本大二郎知事に暴言を吐いてみたりと、その惨状はテレビでも取り上げられていた。

時を同じくして、前日の雪で辺り一面が銀世界につつまれた地方の小都市*2で、同じく成人式を迎えようとする一人の青年の姿があった。彼には成人式に一緒に行く同級生がいない。東京の大学に通っていた彼には、卒業以来地元の同級生と会う機会が殆どなかった。いや、敢えて接触を避けていたのかもしれない。

当日、会場に向かった彼を待ち受けていたのは・・・テレビで見たあの、白袴を着た同級生らしき人。そもそも同級生の顔を半分くらい忘れているので断定はできないが、向こうは自分のことを知っているようだった。

「よぉ、donちゃん、ひさしぶりじゃないか」

数人の白袴様たちに囲まれる青年。向こうは軽い挨拶程度に考えているようだが、こちとらガクブルでうまく話すこともできなかった。

成人式が始まるということで何とか解放された青年は、昔を懐かしんで談笑する同い年の男女たちが座る会場の後ろのほうに、ひとり腰をかけた。


成人式の冒頭、お決まりのように市長のあいさつが始まろうとしていた。しかし、壇上には市長選のポスターで見た老年の男性ではなく、どう見ても50代くらいの男性が立っている。どうやら代読のようだ。

代読の男性が、用意した原稿を形どおりに読んでいく。当然新成人はほとんど聞いていない。そのときだった。白けきった会場に突如、ハンドマイクを持った白袴団の一員らしき男が会場に乗り込んできた。

「おい、市長出せよ!」

いや、市長呼んでどうするんだよ。どうせ市長本人が来ても話聞かないだろ!と心の中だけで叫ぶ青年。やがて白袴は係員らしき複数の市職員に連れ出された。


成人式はつつがなく・・・いやつつがあったけど無事終了。青年は白袴団に捕まらないよう、終了の合図とともにダッシュで出口に駆け込み、逃げるようにして自宅へと帰還した。だが、彼にはもう一つ、越えなければならない難関があった・・・。

「同窓会のお知らせ」

往復はがきで届いた通称「赤紙」。いや、別に強制ではなかったのだが、当時の青年には甘すぎる幻想があった。
「いくら数年顔を合せていなくても、かつては机を同じくした友ではないか。会場に行けば話もはずむさ」

軽い気持ちで「参加」にマルをつけ、青年の手元には会場や日時が記された往信の葉書が残っていた。

夕方、私服に着替えた青年は同窓会が開かれる会場へと向かった。そこで彼が見たモノ。それは車のケツが不自然に上下するアメ車と、さきほど青年に声をかけてきた白袴の一員の姿であった・・・。

白袴の視界に入らないよう、メタルギアソリッドばりに潜伏しつつ会場へと入った青年。そこには、自分の同じ数だけ年を重ねた同級生の姿があった。そして、彼はその瞬間、自分がいかに甘い考えを抱いていたかを思い知ることになる。

(あ、そうだ・・・。学生時代そんなに親しくなかった人たちなのに、いまさらどうやって話しかければいいんだ・・・)

同級生の中には、参加していない者もいた。おそらくそのなかには「今さら同窓会に行っても話せる人なんていないよ(わ)」と気づいた人もいただろう。いや、そんなことは普通簡単に気づくことである。青年だけが会場に来てそれを思い知ることになっただけなのだ・・・。

結局誰とも話すことが出来ない彼に待っていたのは、白袴さまの料理をテーブルに運ぶというパシリ仕事だけであった・・・。


長々とすいません。詳細は以前の記事をご参照ください。


http://d.hatena.ne.jp/admire-don/20050111#p1(恐怖の白袴編)

http://d.hatena.ne.jp/admire-don/20050114#p1地獄の黙示録編)

http://d.hatena.ne.jp/admire-don/20050206#p1(涙の完結編)


まあ第2回もあるんですけど、それは次回ということで・・・。


そうです。ついに同窓会第3弾が開催決定いたしました!まあ私は全く開催に関わっていませんが・・・。


まあ、そんなわけでその日まで生き続けようと心に誓ったのでありました。

つづく。

*1:斉藤雅・桑田・槙原

*2:都市でもないけど