ABC理論 第11回「修学旅行などでのABC」2時間目

前回の続きです。
かくして、A達の作戦は実行されました。話はちょっとそれますが、ちょうどこの時期、クラス内で公認カップルがいました。「○○と××が映画に行ったらしいぜ*1」という事実がバレ、その後学校の話題はその話でずっと持ちきりに。給食で顔をあわせれば「こいつカレーの量を贔屓してるよ!」とどうでもいいことで囃し立て、本人は本人で北辰テスト*2にまで一緒に行く始末。正直内心は「ケッ」と思ってました。
で、その公認カップルの女の部屋へ行ったらしいのです。らしいというのは、私が参加しなかったからです。当時の私は「そんなもん興味あるか」という悪い意味での硬派な心があったわけではなく「先生に怒られるの嫌だし、女子の部屋行っても誰と話していいか分からない」というダメな気持ちがあっただけなんですが。

しかし、この作戦は失敗に終わったのです。どうやら軍師の知力が諸葛亮ほど無かったらしく、情報が正確ではなかったのです。まあ「計略成功するって言ったじゃん、使者が捕まっちゃたじゃねーかよ」ってとこですかね。三国志的に言えば。
確かに教師が夜出かけるというのは正確でした。しかし、普通に考えれば全員で行って生徒だけにするはずもなく、実際は何組かに分かれていたのです。そうとも知らない彼らは、一部の教師たちが出かけたところを見計らい、出陣してしまったのです。
どうやら女子の部屋である程度の時間は楽しく談笑していたらしいのですが、結局巡回してきた教師に見つかってしまいました。彼らは「空城の計」に嵌ってしまったのです。

こういう事件の後には「正座」というイベントが待っているのですが、ここで悲劇が起きました。何と、男女共に首謀者の部屋のメンバー全員が正座の刑を受けることになってしまったのです。いわゆる連座制というやつです。三国時代なら一族郎党皆殺しで有名なアレです*3。参加しなかった男子も、押しかけられた部屋で無関係の女子も巻き添えになり、旅館の廊下には正座の列が出来たのでありました。
私はというと、トイレに行く振りをしてその正座場面を見ながら、心中「ざまあみろ」と思っていたのでした・・・。

まあ、その後のことを考えますと、あの時に出陣した猛者たちこそが正しかったんでしょうね・・・。ヤベ、また暗い気持ちになってきた・・・。

*1:確か映画はアダムスファミリー2だった・・って何で俺がそんなことまで覚えているんだ・・・

*2:埼玉県の北辰図書で実施する学力テスト。埼玉県が中学校での業者テストを廃止したため、高校や大学などの会場を借りて実施している

*3:今日三国志ネタ多いな・・・