ABC理論 コラム編 第2回「ABCとマンガについて」

注意!:この分類はあくまでメディアミックスの度合いや、購読する人間を分類したもので、マンガ自体の分類や優劣を表したものではありません。
以前、師id:republic1963氏の日記にもあったのですが、「アニメオタクは映像・歌など、趣味がアニメ業界に囲い込み(専門用語でアニエンクロージャー)されている」という意見がございました。

ここでは、例としてマンガがメディアミックスをしていく際、どのような広がりを見せるのかを論じたいと思います。

A:(ここではヤンキー系を指す)
代表「頭文字D」などの走り屋系 ゴラクなどに代表される暴力&エロ系

頭文字Dはアニメ化もされましたが、さすがにゴールデンとまではいきません。また、この手のマンガが好きな人は、実際の車にン百万もかけちゃっている人が多く、関連商品を買わせるのは難しいでしょう。一応サイバートランスとのコラボみたいのはありましたが。

対して「ミナミの帝王」などのヤクザ・金融とエロ(アニメのエロとは本質的な違いがあり、とにかく直球で裸のみということが多い)系マンガの派生したものといえば、言うまでもなくVシネマです。この筋の人たちには絶大な人気を博しています。そして、落ち目のセクシー女優がエロを担当してます。

そして最近出てきたのがパチンコです。今やマンガのパチスロ化は主流ともいえ、これはゲーム業界にもいえることです(ゲームショップで作業服などそれらしき人がいたら、大体「パチスロ必勝法 北斗の拳」とかを買いに来てます。間違ってもサクラ大戦とかは買っていきません)。もっとも、エヴァンゲリオンパチスロとかもあるらしく、もはやAの領域とは言えませんが。

B:(一般的マンガ)
ワンピースやコナンなどもここでしょうか。多くは子供向けですね。大人でも読むマンガといえばバガボンドやNANAなど、ごく一部でしょう。これらはマンガの部数も凄いのですが、後者はアニメ化よりもドラマ化のほうが多いといえます。なかには大失敗したものもありますが・・・。対して前者はキャラクターグッズ(文房具や日用品が多い)という派生があり、少女漫画の中には、キャラクターグッズありきでストーリーが進む(変身の道具が何回も変るなど)ものさえあるといいます。

C:(いわゆるオタクマンガ)
あの日経も目をつけるほど、アニメビジネスは凄いです。何が凄いかというと、ファン層が限定されているにもかかわらず、莫大な収益を上げるということです。つまり、一人のファンに多くの金を使わせる技術が凄いということです。
マンガ→アニメは、TVでスポンサー収入を得ることより、DVDを買わせることを目的としています。アニメのDVDは洋画に比べると高い(大体1〜2時間で6000円以上はすする)にもかかわらず、全巻(10巻を越えるものも)を普通に買わせてしまうことができます。
さらに、声優によるCDやフィギュア、設定資料集など、まさに囲い込みが完成しているのです。

今日はこのへんで。以上、コラムでした。