この世で最も低俗な「小説版・秒速5センチメートル」書評 その1
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/11/14
- メディア: ハードカバー
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小説版・秒速5センチメートル、読み終わりました。行き帰りの電車で読了しました。
で、内容書きますので、読みたくない人はお気をつけください。
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こんなもんですかね。
まず、アニメ版を見て、世の非モテ達が「初恋を引きずる男と、結婚していく女」というバッドエンド的展開に、物悲しさを覚えつつも、どこか自分たちと同じ境遇を感じていたのではないかと思うのですが、小説版、とくに第3章は全く違った展開を見せます。
問 主人公 遠野貴樹が実際につきあった女性は何人いるか?
アニメ版だけを見ると、希望的観測で「0」(⇒アニメ版で「3年間付き合った彼女」って話し合ったよね。ごめん、都合の悪いところだけ聞こえてなかったみたいです。)*1、メガネの女が怪しいと気づいた人は「1」とお答えになるでしょうが、正解は「3」です。
アニメ版第3話「秒速5センチメートル」は、別名「山崎まさよしのPV」と言われるだけあって、曲にのった流れでセリフはあんまりありませんし、とにかく結婚していく幸せ絶頂な明里と、恐らく仕事もやめてなんだか絶望的な貴樹の対比が目立ちますが、小説版第3章は、意外とそれはどうでもいいんじゃないの的な展開なのです。
小説版第3章は、貴樹が種子島から東京の大学に出てくるところから始まります。
ちなみに私が埼玉くんだりから某大学に入学したときは、入口になぜかルーマニア国旗がはためいていて、「何だ?在日ルーマニア人協会が留学生の応援か?」と思ったのもつかの間、実際は皆様お察しの通り某学会のサークル勧誘だったという心温まる*2エピソードから輝かしい大学生活ストーリーが始まったのですが、その話は別にいいですかね。
「大学生活四年間について語るべきことはないように彼(貴樹ね)は思う」というくだりから始まる文に「おっと、俺と同じか?」と期待したのもつかの間、実は大学1年の秋には彼女ができます。ちなみにメガネじゃないですよ。
おいおいおいおい!何が「語るべきことはないよう」だよ!田舎から出てきて大学1年で彼女が出来たら、そりゃお祭りでしょ!お赤飯でしょう!*3
まあいいや。何か大学の生協のバイトで知り合ったらしく、付き合いは1年半に及んだそうです。ちなみに初体験も彼女とお済ませになられているとのことです。
ちなみに私の大学1〜2年頃はといいますと、
- バイトをクビになる
- 大学のクラスで交歓会をするも、第2回の企画を女子に潰される
- ワンダースワン版FF3を心待ちにする毎日(出なかったけどね)
- 大学のクラスメイトに「モテないやつは女が天から降ってくると思ってる」という啓示を受ける。
こんな生活です。本当にすいません。
でね、その彼女とは「私はあなたが好きだけど、あなたはそれほど私を好きじゃない」的なことを言われて別れるのですが、彼は「そう思わせてしまった俺が悪いんだ」と心がたいそう痛んだそうです。
まあ、私の生活に当てはめると、多分、
「あれ、あれだけ『スクウェア・マスターピース』と大々的に銘打った割にロマサガ1以降あんまりソフトがでないぞ」
「ワンダースワンの発売予定表にいつまで経ってもFF3が消えないぞ」
と、うすうす「こりゃWSは終わったな」と思ったときに感じた心の痛み位ですね。
で、二人目。
またこれがムカツクんですが、二人目は「大学3年、*4塾講師アシスタントのアルバイト先で知り合った早稲田*5の学生」で「抜きん出て美人」で「美人でありながらそれを鼻にかけない気さくな性格」だそうです。いいですね。
ちなみに私が大学3年の私の生活ですが、
- 大学の通り道にWINS(中央競馬の場外馬券場)があって大喜び。
- バイトの面接3連敗。
- 最早クラスの女子の名前も全く覚えていない
- やっと決まったバイト先では「記念日担当」(クリスマスや花火大会があると、他の人が休むので必ずシフトに入ってました)。
と、こんな感じです。この頃抜きん出ていたものといえば、G1を5連勝したテイエムオペラオーくらいですかね。もういいですね。
この二人目とつきあうきっかけが「体調の悪くなった彼女に薬を飲ませた」というよくわからないイベントが起こったからなんですが、3ヶ月付き合って別れます。この女は塾にいた数学教師とも付き合ってたらしいです。
私のような下衆はすぐ「ビッチ!」と言ってしまいがちですが、彼はそれでも薬を飲ませたときに、彼女の唇に触れたことが印象深いそうです。
長くなったので続きは次回にしますが、ここまで読んでいただいただけで、彼はわれら非モテとは全く別次元にいることが分かりますね。
冷静に考えれば、大学で2人程度の女と付き合うのは世間ではごく普通のことなんでしょうし、中1で栃木まで女の子に会いに行くとか、中学高校通算5年も女子に片思いさせる実力があるんですから、アチラの人であるのは当たり前なんですけど・・・。
ではまた次回。
ちなみに、私が中1の頃は・・・暗黒すぎて思い出す気にもなりません。