童貞病患者の方は見ないほうがお勧めです。

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

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予告どおり、「秒速5センチメートル」の感想です。
タイトルを見て分かるとおり、まともな感想ではありませんので「童貞」という言葉にモロ嫌悪感をお持ちの方は見ないほうがお勧めです。あと面倒なのでネタバレしてますので、未見の方は読まないほうがいいです。

まず、なぜこの作品を見たかというと、ツタヤで商品を紹介する有線が流れているますよね*1。あれで、いつもはアニメなど見向きもしないはず*2のツタヤが何故か何度も取り上げていたというだけで、つい借りてしまったのです。

で、内容は3部作に分かれております。
第1話「桜花抄」*3
第2話「コスモナウト」*4
第3話「秒速5センチメートル*5
ということで、あらすじはwikipediaで読んで下さい*6。別にはてなキーワードでもいいです。

皆さんの感想を読んでいますと「何てセンチメンタルなの!いいわぁ」的な意見と「ウダウダ、童貞臭がして嫌だね」系の意見、あとは「所詮は山崎まさよしのPV」という最近よくありがちな意見とあったのですが、私の意見としては「ガックリ」といった感じであります。

別に内容にガックリな訳ではなく、最近私がよくかかってしまう「自分の人生と比較してガックリ」という意味です。
いくらこのアニメが日常を切り取ったみたいなコンセプトだとしても、小学生からカップ*7状態というのが日常的でなかった人は結構いるでしょうし、高校あたりで女と一緒に下校というのも日常的ではない人も、先ほどよりは少ないもののまあそこそこはいると推測します(すこし願望)。

ただ、残念なことに第3話の主人公は26歳です。奇しくも私と同い年です。

あらすじに書いてあった「魂の彷徨」が何なのかは全くよく分かりませんでしたが、26歳にもなるとキスしただの(第1話の終わりはそんな終わり)付き合うだの、セックスしただのは最早ゴールでも何でもなく、それ自体が「日常」であり、ともすればストレスとさえなり得るほどの怠惰な「日常」となってしまっていることを何故か読み取ってしまったのです。
これは私の見方が見当外れという可能性も、30まであと4年と迫った私がそろそろ見え始めるであろう「妖精さん」の仕業という可能性もしれませんが、とにかく私はそう感じてしまいました。

これが「童貞病」にはかなり障ってしまいます。10代の頃、まわりが誰と付き合っただのセックスしただの、どんな体位を試しただのと自慢しあっている頃はまだいいのですが、私くらいの年齢になりますと最早それらは「日常」であり、せいぜい下「ネタ」として体位がどうこうと話が出てくる以外は話題に上がることもなくなります。
むしろ「彼女なぞ面倒な存在」「セックスなぞマンネリ化した儀式に過ぎない」とまわりは言うようになってまして、最早焦りすら沸いてこない自分に「ガックリ」来るのです。

もう最後は感想でも何でもないですが。

*1:伊藤さとりとかSINJIとかいう人がよく出ているやつ。まあwikipediaで調べたけど

*2:少なくとも自分が聞いてきた中でラブひなを取り上げていたことはなかったはず。ラブひなという発想自体が誤りだったらすいません

*3:当然、ベガとかラインクラフトとかダイワスカーレットとか(以下略)思い浮かべたのはしょうがない。だって「桜花賞」は一発変換ですよ

*4:ちょっと違うがコナミの名作ゲーム「ポリスノーツ」を思い浮かべました。すいません。

*5:マジレスしますと、この速度が何を表しているかは開始2〜3秒で分かります

*6:最近のwikipedia依存症は重賞、いや重症です。重症よりも重賞が先に変換で出てくるのも考えものです

*7:もうこれ死語ですか