秋葉原は動物園なのか?

萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス

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秋葉原完全攻略マップ&ガイド (J guide magazine)

秋葉原完全攻略マップ&ガイド (J guide magazine)

最近、秋葉原を題材にした情報誌、多いですよね。この魁*1となったのが恐らく、だと思うのですが*2、それ以降、アマゾンでちょっと調べただけで10種類以上はあります。上述の3番目に挙げたのが「山と渓谷社」出版というのが全くの謎なのですが・・・。もしや山好きの皇太子殿下に関係があるのかも?
とまあそんな話はいいとして、正直、秋葉原ってこんなガイドブックを買ってまで行くところですかね?所謂「アキバ系オタク」が潤三、いや純増したとは思えませんし。
別に私は秋葉原否定派では全くありません。特別な偏見が無ければ、私のような一般ゲーム好きでも(正確にはゲーム攻略本好き)でも楽しめますし、そもそもが電気街ですから、少なくとも男性のほとんどが「ひどくつまらない」と感じることはないのではないでしょうか?*3ただ、こうした実用的な楽しみ方をするのにガイドブックは必要ないと思われます。

結局、ガイドブックを買って、しかもデートスポット*4として考えている人って、秋葉原を「動物園」と考えているのではないでしょうか?
「わぁ〜、メイドカフェってこんなにあるんだ〜」
エロゲーのポスターがこんなにあってキモ〜い」
「うわっ、チェックのシャツをズボンに入れてリュック背負ってる奴こんなにいるのかよ?」
まあここまで露骨ではないでしょうが、「まあ今流行っているから一度くらい行ってみようか」的な感覚で、街を楽しむのではなく街の「(自分達の価値観と異なる)異様な雰囲気」を体験したいというのが目的なのではという気がします。よくブサイク系の芸人を「かわいい」ともてはやす傾向がありますが、これと同じく、変な意味で心の広さを表現している状況に近いと思うのです。

そもそも、秋葉原はデートスポットとして適するように「作られた」街ではありません。それを「電車男」という作品*5がどういうわけか「秋葉原=恋愛」というよく分からない公式で結び付けてしまったがためにこんな状況になってしまったのではないかと思うのです。

まあ、「そんなのオタクの被害妄想だろ」と言われればそれまでなんですがね。

*1:三太郎ではない

*2:勿論これ以前に秋葉原を紹介する雑誌・書籍はあったと思いますが、所謂「電車男」以降のアキバブームでは、これが先駆者であったと思われます

*3:最早電気街という特性がビック・ヨドバシ・さくらやの都心型及び、ヤマダ・コジマ・ケーズデンキなどの郊外型家電量販店の存在により大きく失われていることは明白ですが

*4:この言い方が非モテ

*5:書籍そのものというより、多分に映画およびテレビドラマの影響が強い