原因が分かってれば怖くねーのか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051203-00000076-mai-soci
予告からだいぶ時間が経ってしまいましたが、ここで取り上げたいと思います。
昨今騒がれている「子供が犠牲になる」殺人事件がとかく騒がれる中、私は数日前に見たこの事件がなぜあまり騒がれないかのかが不思議でなりませんでした。
「交際中の妊婦を山林に捨てる 男を逮捕」
まあ内容は恐らくこれまで何度と無く起こってきた事件でしょう。妊娠した女性から「産みたい」と言われて口論となり、その上殺人に及んでしまう。これも「子供が犠牲になる」という範疇に入るでしょうし、まして今回のケースでは母親*1までも殺されている訳です。

ちなみに胎児は法律的に「人」ではないので、殺人罪には問われない、というのがよく法律に関するクイズで出ますね。また、ペットを殺した場合は「器物損壊罪」にあたるというのもよくありましたが、現在は動物愛護法もある為、一概には言えません。

今回の事件の場合、男が23で、女性が33という年齢にも悲劇の一因があったとは思われますが、それはともかく愛された人間に「我が子」もろとも殺された無念さ、残忍さは察するに余りあると思うのですが・・・。
恐らくこの事件があまり騒がれないのは、勿論「子供が犠牲」というテーマに則ってマスコミが動いている(ついでに殺人者よりも学校や塾の方が責められる)というのもあるのでしょうが、もう一つの大きな理由として「原因(=恋愛関係等のもつれ)がはっきりと分かっているから」ということが挙げられると思います。
また町田の事件を持ち出すようですが、「成就しない恋愛」が起こした犯罪はひどく変態的に扱われるのに対し、「成就した恋愛*2」が起こした犯罪は、もはや相対的には正常として扱われているようにも思えてなりません。

まあマスコミに取り上げられたからより悪いなどという物差しはナンセンスですが、マスコミが取り上げるというのは、それだけ庶民(嫌な言い方だ)が欲しているからなんでしょうけどね・・・。

*1:法律的には違うかもしれませんが

*2:というより肉体関係といったほうが正しいか