世の中はなぜ辛口を求めるのか

ABC理論は長くなるんで今日はお休みです。
何か細木数子の番組が人気らしいですね。細木氏といえば、今更語ることのない占い師の大御所ですが、最近は芸能人相手に辛口コメントで改名などを薦めるなんてのもやってます。
番組の人気の秘訣は細木氏の歯に衣着せぬ物言いらしいんですが、何かどうなのかなあ・・・と。常々ここでも取り上げているラジオのコメンテーターもそうなのですが、最近は辛口であればあるほどいいような風潮になっているのではないかと思うのです。当然、視聴者の意見も辛口傾向にあります。しかし、辛口こそ正義なのでしょうか?
例として「小泉政権は退陣すべき」とまではいいませんが、連日、小泉首相の批判を聞かない日はありません。もちろん批判を受けるべき点はいくつでもあるでしょう。問題はその後です。では小泉政権の後は誰がやるのか?するとほとんど全員がこう言います。「民主は党内のまとまりも悪く、自民も後継者は出ていない。全く困ったものだ(最後の一説は大抵やや皮肉めいた笑いをこめながら)」

で、解決策は何なんですか?小泉批判を煽っていくのはいいんですが、それは誰の利益なんでしょうか?国民の意思が小泉不支持、そこまではいいとして、「国民の意思」はその後のことも考えているんでしょうか?そもそも国民の意思って首相の支持・不支持だけで決まるのでしょうか?
選挙のときも「自民も民主も他の政党も負けた。勝ったのは無党派層だ」なんてまるで無党派層が勝ったかのように言う人はいますが、「選挙に行かなかった奴は誰だ!お前らが政治を悪くしているんだ!」と怒鳴る人はまずいないでしょう。選挙に行くことが政治を良くする事と直接つながるとは思いませんが、選挙に行かない人が出る原因を、選挙で変えねばならない国会・政府に求めては、それこそ悪循環になるのではないでしょうか?

何で細木数子からこんなことに・・・結論はこうです。
細木数子ってそんなに偉いの?」
これが言いたかっただけです。

今日もドラえもんを書く気力がなくなってしまいました。終了します。